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輸入ヴァイナル(樹脂)サッシ用バネの交換

20年近く輸入建材を使って住宅を建てていると、色々と輸入建材特有の不具合へのメンテナンスをする機会があります。
そんな輸入建材特有のメンテナンス方法をオーナーのみなさんに知っていただきたく、引き続き随時ブログで紹介していきたいと思います。

今回は北米製ヴァイナルサッシ(樹脂サッシ)の不具合の中でも最も多い、シングルハングサッシのバネの交換です。

樹脂製のシングルハングサッシのバネは、早ければ5年程度から遅くとも15年ぐらいで破損してしまう(コイルバネが切れてしまう)ことが多いようです。
こうなってしまうとサッシを上げても自重で落ちてきてしまいます。
環境的にお風呂に使われた窓にこの症状が多くみられるため、みなさん何かの小瓶でサッシを受けていたり、苦労されている方も多いと思います。
樹脂サッシのメーカーは、結構色々とあるため、全く同じ部品を探すのが難しいケースがありますが、私の経験上、全く同じメーカーのものでなくても部品が合うことが多いようですので、もうなくなってしまったメーカーのサッシであったとしても、あきらめずに探してみるとよいと思います。

1奥の溝の中に見える丸い金属、これがサッシを引っ張り上げているコイルバネです。
これがこういう風に見えている状態は、もうバネが切れていることを表しています。

2交換の方法ですが、先ずはこのように15㎝程度窓を上げた状態で・・・

3サッシ上端にあるツマミを内側にスライドさせて手前に倒します。
(ほとんどのオーナーさんはサッシが倒れることをご存知ですが、たまに知らない方がいます。お掃除の際はこうやって外側を拭きます。)

4そのまま水平までサッシを倒してください。
この状態になったとき、両サイドの枠の中にあるバネユニットがロックされます。(これはアルミクラッドなどの木製輸入サッシも同様です)

5そしてバネユニットがロックされたまま、少々強引にサッシの片方を叩いて、この写真のように片方をどんどん下げていきます。
するとある程度までサッシが斜めになったら、必然的にサッシが外れます。

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7外した状態でバネを覗き込むと、こうなってます。

8今回取り寄せたのは、全く同じサッシメーカーのものではないのですが、部品自体は同じもののようです。

9写真ではすでに上部に大きな四角い穴が開いていますが、向こう側に見える隣のサッシの同じ個所についているようなカバーをとると、このサッシ横枠の溝が最上部まで伸びているだけです。
で、この溝の最上部を四角くノミやカッターナイフで、先ほどのバネユニットが入るサイズまで切り開けます。
もしあれば、電動工具のマルチソーがあればとても楽に開けられます。
その開けた穴から、切れたバネを取り除きます。

10そしてロックしてある状態のユニットのロックを、マイナスドライバーを使って解除します。
11このように、穴が縦長の状態から横長の状態になれば、ロック解除です。この状態で上下に動きます。

12同じように最上部に空けた穴から取り出します。

13新しいバネユニットを差し込みます。

14元あった場所に、既存のビスでしっかり留めます。

15反対側も切れていたら同じように交換し、サッシを取り外したのとは反対の手順で、またサッシをもと通り戻します。
この時、バネユニットの位置を移動するには、マイナスドライバーを使って、ロック、解除をうまく利用して移動してください。
サッシを取り付ける際は、必ずバネユニットがロックされていることを確認してください。

16最後にバネユニットについてくる、従来のものより長めのカバーを取り付けて終了です。

結構詳しく説明したつもりなのですが、初めて作業される方には少しハードル高い作業なので、恐る恐るやってみてください。
大分の方であれば、私が実際に作業することはできますが。。。